群青のマグメル~情報収集と感想

ウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』で連載中の『群青のマグメル』を非公式に応援するブログです。

『群青のマグメル』連載継続決定へ

追記
2017/03/21:中国で4/25から連載が再開されると発表されました

2017/04/25:少年ジャンプ+で『群青のマグメル』の連載が再開しました

 

中国の翻翻動漫文化芸術有限公司の漫画行では3/25発売の第6号に、日本の集英社少年ジャンプ+では6/24に掲載された第34話以来連載を中断中の『群青のマグメル(原題:拾又之国)』ですが、ここ最近作者の第年秒先生が微博の個人アカウントにて連載継続の決定について言及する投稿をしています。

その内容について触れる前に、そもそも連載継続が危ぶまれる状況だったのかという点も含めて、第年秒先生及び『群青のマグメル』の休載が現在にまで至っている経緯について私がわかる範囲でまとめさせていただきます。なお公式に発表されたわけでない情報を私が勝手に解釈した内容が多分に含まれるため、信憑性に問題が多いことは予めご了承ください。

まず現在の『群青のマグメル』の休載は中国での国産漫画産業の未発達によるアシスタントの不足と、集英社少年ジャンプ+編集部から直接の依頼を受けた作品である『ファミリーゲーム』の執筆が重なり制作スケジュールに無理が生じてしまったことに端を発したものです。

『ファミリーゲーム』の執筆については『拾又之国』の休載もあり無事に完了して8/1から8/5の短期集中連載も完結しましたが、実は作業の大部分が日本で行われていたようです。おそらく4月末から5月後半にかけての1ヶ月足らずで第2話から第5話までが執筆されたと思われます。これは日本の週刊連載漫画と比べても遜色のない作業スピードです。実現できたのは来日によって集英社との打ち合わせが行いやすくなったためでもあったでしょうが、第年秒先生によると日本人のアシスタントの手際の良さに依るところが大きいということです。第年秒先生は言葉が満足に通じないにも関わらずアシスタントが的確に作業を行ってくれることを微博で幾度も賞賛しています。

第年秒先生が『ファミリーゲーム』の作業完了を発表した時点では、私はすぐに今までのように『拾又之国』の執筆が再開されるものと考えていました。しかし集英社が第年秒先生に直接依頼をして顔を合わせての打ち合わせまで行われたことや、中国では執筆環境を整えるのが困難だと明確になったことなどから、この時には既に集英社にとって第年秒先生は中国で編集された作品をただ翻訳して発表の場を提供するだけでは済ませられない漫画家へ変化していたようです。ビザなどの関係で何度か帰国しているものの、第年秒先生は現在も日本に滞在して集英社での打ち合わせを繰り返しています。翻翻動漫文化芸術有限公司との関係も続いていますが、日本では制作環境の協力なども含めて集英社に所属する漫画家に近い立場となっているのがうかがえます。それにより『群青のマグメル』をはじめとした漫画の執筆について集英社の意向を反映する必要が生じたのが現在の休載の直接的な原因のようです。この頃の翻翻動漫文化芸術有限公司によるインタビューでも日本での打ち合わせのため連載に穴を開けているがその分以上の埋め合わせをするつもりであると語っています。なおこのインタビューの閲覧には微博アカウントが必要となるようです。

第年秒先生は集英社での打ち合わせが必ずしもスムーズに進んでいない悩みを度々微博に投稿していました。それだけなら漫画家のつぶやきとしてよくあるものですし具体的な内容が明かされることもなかったのですが、『群青のマグメル』の連載継続の可否も含めての議論が行われていたであろうことはどことなく察せるものでした。私は第年秒先生は才能のある漫画家だと信じていますし直接コンタクトをとるからには集英社もそう感じたのでしょうが、『群青のマグメル』が中国ではさておき日本では商業的に成功していると言い難いのは事実です。むしろ第年秒先生が現在の立場になった時点で即座に打ち切りとならなかったのは集英社が事情を酌んでくれたためであり、連載中断が長引くのを見守るのは不安が募ることではありましたが、読者としては喜ばしく思うべきことなのでしょう。また逆説的に当時の『群青のマグメル』の置かれた状況の難しさを物語っていたとはいえ、第年秒先生が自分の意志では未完のまま終わらせるつもりはないと断言する内容を度々投稿していたのも希望を繋げてくれる事柄でした。

『群青のマグメル』の休載については日本側からの情報発信が殆ど無く、中国語がわからない方は私以上に不安となっていたでしょうが、以上のことは確定的な情報ではありませんし、闇雲に騒ぎ立てると第年秒先生に不都合が及ぶ可能性がある内容ですので、まとめるのは控えさせていただいていました。
確定的といっていい情報が発表されたのは第年秒先生の微博の個人アカウント上で11/19のことでした。

『群青のマグメル』連載継続決定へ

再び連載を継続することが可能になったと言い切った投稿であり、それまでの投稿の継続するつもり、継続できるかもしれないといったトーンとは明らかに異なるものです。さらに(第年秒先生にとって)外国人のアシスタントとのコミュニケーションについての思案も言及されていて、原稿作業が具体的なものとなりつつあるのがうかがえます。また私が直接確認できたわけではないのですが、中国の掲示板によると11/18発売の漫画行第21号で第年秒先生が

《拾又之国》在抽空画了!

つまり『群青のマグメル』を描くスケジュールが取れるようになったという意味のコメントを発表していたそうです。11/22の現在も微博の投稿の訂正などはありませんし、雑誌とタイミングを合わせて発表したことを考えれば、『群青のマグメル』の連載継続は確定事項として扱えるものといえるでしょう。

ただ時期については語ることができないという発言が微博のコメント欄でされており、日本での正式な連載再開の発表にまでたどり着くのは相当に先のこととなる可能性が高いです。また集英社での仕事と思われる新企画も並行して動いているようで『群青のマグメル』の再開まではまだまだ慌てずに待つ必要は有りそうです。それでも現在は一時期と比べると希望の持てる状況になっているのは確かです。

 

追記

漫画行2016年第21号を個人輸入して第年秒先生のコメントを確認しました。

漫画行第21号

 

作者コメント:第年秒