『群青のマグメル』4/25から中国での連載再開が決定 日本での再開発表も間近
追記
2017/04/25:少年ジャンプ+で『群青のマグメル』の連載が再開しました
『群青のマグメル』(原題:『拾又之国』)が中国で4月25日に発売される漫画雑誌『翻漫画』の第1号にて連載を再開することが、3月18日に翻翻動漫文化芸術有限公司の微博の公式アカウントで発表されました。
その告知へのリンクはこちらとなります。(微博の閲覧には微博アカウントが必要です)
また、日本の集英社側からの告知はまだ出ていませんが、作者の第年秒先生の微博アカウントの投稿によると『少年ジャンプ+』での連載再開も決定しているそうです。その内容からは再開時期の調整が日中の両社で既にほぼ完了し、日本でも近いうちに連載再開の公式な発表が行われることがうかがえます。
『群青のマグメル』が第34話で一旦連載を休止すると中国で発表された時点では、集英社からの短期集中連載の依頼とアシスタント体制などの執筆環境の見直しが主な理由でした。その解決のために第年秒先生は翻翻動漫文化芸術有限公司の後押しと集英社の協力を受けて来日したのですが、集英社との直接の打ち合わせによる『群青のマグメル』の連載に関する合意形成は予想外に難航し、結果的に休載の長期化が引き起こされてしまったようです。その経緯については以前のこちらの記事でもまとめさせていただきました。
現在は打ち合わせについては一応の区切りがついているはずですが、執筆環境の見直しの点にはまだ解決しきれていない部分が残っているようです。第年秒先生は日本と中国での歩調を合わせた連載のために二国間の行き来を繰り返しており、日本語によるコミュニケーションに不自由があることも伴って当分は安定的な執筆環境を整えることができないようです。さらに『群青のマグメル』の執筆そのもの以外のためにも多くの時間を捻出する必要があります。中国での再開時期は掲載誌『漫画行』のリニューアルにより新創刊される漫画雑誌『翻漫画』の目玉企画として創刊号に合わせる形で決定されたものの、先生によると2月時点での予定としてはしばらくは月一での掲載になるだろうとのことです。
第年秒先生にとって日本の漫画雑誌、特に『ジャンプ』で活躍をすることは幼い頃からの夢であったそうです。その夢こそが日本と中国における漫画を取り巻く環境の違いに直面し、一年以上の連載中断を余儀なくされれながらも、両国においての連載再開にまでこぎつけることのできた原動力なのでしょう。
まだまだ連載完結までの道のりは遠く、再開後の第1話さえ掲載されていない時点ではあります。それでもただの読者の私にとってさえ『群青のマグメル』の連載再開は心から喜ばしい一報でした。第年秒先生には再開後こそが本当の正念場となるでしょうが、これからも読者として応援を続けていきたいです。