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『屍者の13月』第2話感想 ~三真同月令の力

第2話 陰陽仙君 48P

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第1話に続きページ数があります。設定説明とキャラ描写の回です。

人類の敵である屍者、その王である不屍王は殺せるが消し去ることができない存在だそうです。ただ殺しただけでは復活してしまうので、消し去るためには三真同月令に選ばれた3人の時代の違う人間が、それぞれの時間軸で同時に不屍王を倒す必要があります。現在・過去・未来で同時というのは奇妙に聞こえますが、同月令は一度時間軸を越えて同期するとそのまま同期を切り替えることができなくなるようなのでこういう表現になるのでしょう。

高皓光はなかなか良いキャラです。口が悪かったり真理に触れて悟ったふうなことを考えたりしても、まだ俗っぽい子供で師匠や兄弟弟子思いなところに好感が持てます。師匠も良いキャラで好きですね。「同月記」という紛らわしいタイトルの本をエロ本と気付かないまま読み上げてしまうギャグも面白いです。内容が王さんと3人の真剣勝負ということで若干本題とリンクしているのもバカバカしくて好きです。前回に引き続いて清朝の三真法門のやり取りはアットホームでいい感じです。姉弟子の苗青青は癒やし系ですし、黄二果もコメディリリーフとして期待が持てます。黄二果が一人息子なのに「二」の字が入っているのは、中国では家ごとでなく親戚ごとに生まれ順の数字を名前に入れる伝統があるからでしょう。この時代が同月令によって現代と位置づけられているからにはメインの舞台となるはずです。

南北朝の姜明子はイカれたキャラです。説明が長い回の分インパクトのあるギャグをという理由なのでしょうが、清朝の三真法門を侮辱するわ、女体化するわとヒドいです。中華風で女体化といえば自分は『らんま1/2』がまず思い浮かぶのですが、本場中国的には映画化もされた『秘曲 笑傲江湖』の東方不敗のほうが有名でしょうか。ただし特に原作だと女体化とは少々違うのですが。

姜明子は自分に素直に従おうとしない光にお手並み拝見を兼ねて嫌がらせを仕掛けてきたりと実にいけ好かないです。今のところ嫌なやつでしかない姜明子にこの先好感が持てるようになる展開があるのか、それとも第1話冒頭のように敵対する展開になるのかが気になります。

現代の3人目の選ばれし者である「彼」の出番も引き続いてありました。どうやら彼は光が祖師である姜明子の日記を読もうとしたように、祖師となった光の遺した日記を読もうとしているようです。内容に興味が惹きつけられます。